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翔ぶが如く

このページはAREA7755管理人が見たお気に入りのDVDを独断と偏見で紹介するコーナーです。ご感想など頂けると幸いです。

翔ぶが如く(とぶがごとく)

NHKエンタープライズ発行

08年のNHKの大河ドラマは「篤姫」である。
非常に人気が高いようで高視聴率をキープしているとの
こと。

今、篤姫に興味を持って視聴している方、幕末に興味のある方へ
本作品はお薦めです。

その当時の時代背景、西郷、大久保という英傑の活躍がわかりやすく
表現されている。

また、篤姫で島津斉彬を演じている加藤英樹が島津久光を演じているのも
面白い。

原作は司馬遼太郎である。

第壱集がDVD4巻DISK7までの27話まで
NHK大河ドラマ 翔ぶが如く 完全版【第壱集】

第弐集がDVD3巻DISK13までの最終回までとなっている。
NHK大河ドラマ 翔ぶが如く 完全版【第弐集】

尚、第弐集のDISK8第29話までを第一部として明治維新まで、

それ以降を第二部として新政府の事に関してと構成されている。

配役はまず、西郷隆盛を西田敏行、大久保利通を加賀丈史が演じる。

このドラマはこの二人ともが主役である。


さて、物語は1846年イギリス艦隊が琉球(沖縄)に来航することから始まる。

そして、近所同士の西郷と大久保の日常から、大久保の謹慎(お由羅騒動)、

新藩主島津斉彬の誕生、西郷の出世と続いていく・・・。

1853年の黒船来航、そして、篤姫の結婚・・・幕末の激動の時代へと・・・。

そんな中、島津斉彬の急死、島津久光が実権を握ると西郷は陰に潜む。

その頃安政の大獄も行われ、多くの志士が殺される。

陰を潜めた西郷に代わり大久保が久光に近づく。徐々に久光の信頼を得る。


と続く訳ですが、幕末の不安だらけの時代にこの二人の果たした役割は非常に

大きい。西郷と大久保がお互いを支えあいながら、倒幕へ薩摩を動かしたことは

大きい。薩摩が動かなければ、坂本龍馬(竜馬がゆく)も長州も動けなかった。

ただ、多くの有望な志士が死んでいくのは残念であるが、西郷の言葉に(多分

脚色)「天はこの国を守るために坂本龍馬という男を誕生させた。そして、その

役目を終えた時に何の躊躇いもなく、また天に呼び戻した」というような台詞が

ある。この時代の若者たちは天から使命を帯びて生まれてきたのだろう・・・。

そう考えるとあまりにも早い死を受け入れられないだろう・・・。


そして、時代は新時代明治へと動いていく、明治になると大久保がその頭角を

表す。ここで、西郷と大久保の意見は分かれ、最後の悲劇へと繋がるのだが、

二人は本当は心が通い合っていたと思う。西郷の征韓論も戦争が無くなり、

徴兵制によって行き場のなくなった武士の後始末だろうし、大久保の内需回復

は当然の判断である。維新後すぐにまた戦争では日本は崩壊したであろう。

実際の歴史は征韓論に動くのだが、その時期ではないとする大久保の見解は

正しいし、西郷もそれを理解できないほど愚直ではない。


さて、ラストはDVDを手にとって確かめてみてください。

多くの人が知っている歴史ですが、日本という国を大切にしないといけない。

戦争や経済の悪化、悪徳官僚の思いのままにしてはいけない。

外国と対等に向き合うために、人生をかけた二人の男の生き様をしっかりと

受け継いでいかなくてはならないと思う。


最後に私が大久保がすごいと思うのは、徳川時代の膨大な借金を大久保が

肩代わりしていたこと・・・。国のトップにありながら自分の財産がなかった・・・。

こんな政治家は今の日本にはいない・・・。


長くなりましたが最後まで読んでくれてありがとうございます。



第壱集
購入はこちら




第弐集
購入はこちら



翔ぶが如く原作本
全10冊







翔ぶが如く〈4〉
(文春文庫)


翔ぶが如く〈5〉
(文春文庫)


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